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人間の堕落―パート1
(創世記からの説教、その二十)
R. L. ハイマース、Jr. 神学博士 著

THE FALL OF MAN – PART I
(SERMON #20 ON THE BOOK OF GENESIS)
by Dr. R. L. Hymers, Jr.

ロスアンゼルスのバプテストタバナクル教会にて  
2007年9月15日、土曜日の晩の説教

A sermon preached on Saturday Evening, September 15, 2007
at the Baptist Tabernacle of Los Angeles

“さて主なる神が造られた野の生き物のうちで、へびが最も狡猾であった。 へびは女に言った、「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」。 女はへびに言った、「わたしたちは園の木の実を食べることは許されていますが、ただ園の中央にある木の実については、これを取って食べるな、これに触れるな、死んではいけないからと、神は言われました」。 へびは女に言った、「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。 それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」”(創世記第3章1-5節)。

創世記の第三章は聖書の中でも最も重要な部分の一箇所です。 神の御言葉の中で、多くの事柄が最初にここで明らかにされています。 生き物の口を通して話す悪魔が現れます。 人間を堕落へ追い込んだ最初の罪と同様、誘惑も紹介させられました。 また、ここで最初に罪の意識、人間の弁解、裁き、そして恵みによる救いに出会います。 今晩、私達は一節ごとに学んで行く事によって、この偉大な章の概観を見始めます。 

この解明で、私達は罪と救いに関する六つの主題を理解するでしょう。 今晩はその最初の主題だけを見ていきます。

I. 最初に、誘惑。

第1節を見て下さい。

“さて主なる神が造られた野の生き物のうちで、へびが最も狡猾であった。 へびは女に言った、「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」”(創世記第3章1節)。

神は明白にアダムに言われました。

“主なる神はその人に命じて言われた、「あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。 しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。 それを取って食べると、きっと死ぬ出あろう」” (創世記第2章16-17節)。

その少し後で、アダムは神が告げられた事をエバに伝えました。 それは、エデンの園にある全ての木の実を好きなだけ食べる事が出来る。 しかし、一つの木“善悪を知る木”からは取って食べてはならない。 もしその木の実を食べると死ぬであろうと、それほど単純な事でした。

悪魔は神に反抗し、その為に天国から追放された天使の長でした(イザヤ書第14章12-17節;エゼキエル第28章12-17節)。 エゼキエル書第28章13節で、“あなたは神の園エデンにあって”と書かれています。 それは、“ツロの君”(エゼキエル第28章2章)から“ツロの王”(エゼキエル書第28章12節)に及んで明白に指摘しています。 そして私達には、“あなたは神の園エデンにあって”と告げられています。 これは悪魔がすでに天から追放され、地上にいる事を指しています。 彼はへびに乗り移り、取り付き、そうして彼女の主人が園の他の所にいた時に、一人だったエバにそれらの言葉で話しかけました。 彼女の新たな無知では、エバは、へびは話さないものであることを知らなかったように思えます。 ですから、彼女はその生き物が話しかけた時に、驚きませんでした。 悪魔が彼女に尋ねた質問は、神の言葉、すなわち“園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか”の確実さを疑う正に誘惑でした。 神は本当にそう言われましたか? 彼はどの木からも実を取って食べてはならないと、言われましたか?

この誘惑は正に大いなるものでした、なぜならそのへびは、真の神の言葉に質問を投げかけ、神が実際に言われたこと、すなわち、彼らは一つの木以外のどの木からも食べてよい、と言われた言葉を変えたからです。 へびは、彼らがどの木からも食べる事が出来ないとほのめかし、それゆえに彼らに対して、神は無情で不当のように思わせました。 彼は神の御言葉を“どの木からも取って食べるな”(創世記第3章1節)に変えました。 これは現在でも彼が使う同じ誘惑です。 教会で聖書が説教される時、悪魔は最善を尽くして神の御言葉から“そらす”ようにし(ガラテヤ人への手紙第1章7節)、御言葉を曲解または誤り伝え(ペテロの第二の手紙第3章16節)、そして“信じることも救われる事もないように・・・心から見言葉を奪い取る・・・”(ルカによる福音書第8章12節)ように努めています。 彼は、神が取ってはならない木のよい実を与えない事で、そして、神がどの木の実も彼らに食べる事を望まれていない(それはうそでした)、とほのめかす事によって、神は彼らに意地悪であるという事をエバに説き伏せようと、これらの同じテクニックを使いました。

全ての誘惑の根源は、悪魔の試みによって私達に神の御言葉を信じさせないように、そして疑いさせる事にあるのです。 もし彼があなたに聖書を疑うように説き伏せ、また神の率直な御言葉を軽視させる事が出来るならば、彼はさらに深くあなた方に罪を犯させようと誘惑します。 例えば、神の御言葉はコリント人への手紙第6章14から18節で、あなた方に罪人たちから分離するようにと告げています。 最後の二節はそれを明白にしています。

“だから、「彼らの間から出て行き、彼らと分離せよ・・・そしてわたしは、あなたがたの父となり・・・」”
      (コリント人への第二の手紙第6章17-18節)。

しかし悪魔は、失われた(救われていない)友達から分離せよという、明白な指命を曲解しています。 彼は、“彼らはあなた方に全ての友人から分離してもらいたい”と言うかもしれません。 それは、神が正に告げられた事の歪曲でありそして曲解です。 コリント人への第二の手紙第6章14-17節で、神は単に失われた(救われていない)人達と友人関係をもつことから離れるようにと単に告げられただけなのです。 神が、人にこのように告げる事が公正であるかを疑う時、その人はエバのように、すでに恐ろしい誘惑のわなにかかったのです。 というのは、“つり合わないくびきを共にするな”と神が言われる時、あなた方が彼らを親しい友達とする事で神に従わない限り、神は“あなたがたの父となる”事は無いからです。 もしあなた方がこの疑いについて悪魔に耳を傾けるならば、あなた方はエバのようにひどい誘惑にのめり込むでしょう。 これは聖書を疑わせる為に、悪魔が人の心に置く全ての誘惑について当てはまります。 全ての誘惑は、たいていの場合、聖書の中で神が言われた事を信じないところにたどる事が出来ます。

しかし、私達の最初の両親の誘惑は非常に偉大なものでした。 悪魔は、神は彼らに親切ではないと言う事を証明しようと、一つの木から食べてはならないというその神の指命を曲解しました。 ルターは、“[悪魔は][人の]正に(神聖なる)姿、そして[人の]完全なる最高の権限、[まだ]堕落していない状態を激しく攻めた。 確かに彼は、彼自身[天から追い出される以前に成した]神への最大の崇拝を廃止しようと努めた”と言いました(Martin Luther, Th.D., Luther’s Commentary on Genesis, Zondervan Publishing House, 1958, volume I, p. 66) 。 悪魔は今日でも同じ事を試みています。 彼は人々が彼らの生活の中で神をあがめる事のないように彼らに罪を犯させようと試みています。 では、悪魔が彼女を誘惑した時に第4節と5節で言った事に注目して下さい。

“へびは女に言った、「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。 それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」”(創世記第3章4-5節)。

ここで私達は、悪魔が彼女を誤って導いた事が判断できます。 彼女は、“これに触れるな”と言って、また“死んではいけないから”(第3節)と言って、神の語られた事を誤って引用しています。 ですから、“それを取って食べると、きっと死ぬであろう”(創世記第2章17節)と神が言われた事を、彼女は曲解しました。 神が言われた言葉を変えることによって、彼女は信仰と不信の間を動揺しました。 このことが後に、悪魔に彼女を誘惑する機会を与え、もし彼女が神に逆らえば、“死ぬ事は無いでしょう”と彼女に語ったのです。

そのように、悪魔は彼女を偽りました。 その偽りはアダムとエバに死をもたらせました。 彼らはその実を食べた瞬間に、霊的に滅び、そしてその瞬間、身体の死もが彼らの中に植えつけられました。 これは、イエスが悪魔に言われたことです、

“彼は初めから、人殺しであって・・・彼は偽り者であり、偽りの父であるからだ” (ヨハネによる福音書第8章44節)。

悪魔はまた、“神のように善悪を知る者となることを・・・”(第5節)と言って偽りました。 モリス博士(Dr. Morris)は、“悪魔の偽りは、それらが幾らかの真実に基づいている場合に、常に、そして最も効果的である。 食べてはならない木の実を食べる事によって、アダムとエバは実際‘神のように’ではないが、‘善悪’を知るようになった”(Henry M. Morris, Ph.D., The Defender’s Study Bible, World Publishers, 1995, note on Genesis 3:5) 。

今日、悪魔が偽る時、彼は同じような方法を行います。 彼は神の御言葉を人の心の中で曲解させ、彼らが罪を続けても死ぬ事は無いであろうと、彼は言います。 神は彼らに良い物を得させないようにしている、と彼らに語ります。 そのように悪魔は、疑いから完全な不信仰へと変えさせます。 ルターはこのように述べています、

この事から悪魔が人を誘惑し始める時、それがどんなに恐ろしい事であるか我々は学ぶ。 一つの誤りから、次の誤りへと、そしてささいに思われる罪から大いな・・・罪へと、彼は導いて行く。 エバが神と彼の言葉にそむき、悪魔の言う事を聞き入れた事は非常な誤りであった。 そして、彼女にとって悪魔を認め、神を偽る方とみなす事は、とてつもなく大いなる罪であった、なぜなら悪魔に従った為に彼女は神を見下し、神の御言葉を否定し、更に(神の)指命に反して偽りの父を信頼したからである。 これは我々に、人がどんなに不断であるかを教えている、なぜなら、もしこれが、人がまだ公正で、完全な状態であった時に起こったのであれば、現在我々が罪人である状態に、どんな事が起こるであろうか?(Luther, 同書p.70).

今晩の創世記第三章の勉強をここで終えなければなりません。 悪魔がいることを覚えていなさい。 彼の目的は同じです―すなわち、あなたをキリストにある神から離れさせ、神の御言葉、聖霊に疑いをもたせ、あなたを神から遠ざけ罪に導くことです。 彼はこう言います、あなたは罪を犯しても“死ぬことはないでしょう”と。 しかし、イエスはこう語っています、

“信じることも救われることもないように、悪魔によってその心から御言が奪い取られる・・・” (ルカによる福音書第8章12節)。

デハン博士(Dr. M. R. DeHaan)は言います、

悪魔の策略は一つたりとも変わってはいない・・・聖書は、あなたは罪人であり、もし懺悔をし主イエス・キリストを信じなければ、永遠にあなたは失われており、炎の池で永遠に過ごし、暗闇におかれ、神と彼の愛から永遠に分離される、と語っている。 神はこれは正に起こることであると言われる。 そして、同じ昔からの偽り者[悪魔]は、来てこう言う、“それはそれ程悪いことではないと思わないか? 神は[あなたを]永遠の地獄に落とすような裁きをしないであろう。 あなたは死ぬことはないであろう。 心配するな。 あなたは、聖書が言っている程悪くはない。” 我が友よ聞きなさい。 これは悪魔がエデンの園でエバに語った昔からの同じ嘘で、変わることはない。 これは悪魔の言葉に対する神の御言葉で、常識をもってみればどちらが正しいかあなたに分かるであろう。 なぜなら、悪魔は初めから偽り者だからである・・・あなたはどちらを信じるか? この神の御言葉か、それとも悪魔の言葉か?(M. R. DeHaan, M.D., Genesis and Evolution, Zondervan Publishing House, 1962, pp. 130-132).

(説教終了)
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