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我々の当面の目標

R. L. ハイマース, Jr. 神学博士 著

OUR IMMEDIATE GOAL
by Dr. R. L. Hymers, Jr.

ロスアンゼルスのバプテストタバナクル教会にて
2007年6月3日、主の日の晩の礼拝での説教

A sermon preached on Lord’s Day Evening, June 3, 2007
at the Baptist Tabernacle of Los Angeles

“それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。 見よ、わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいるのである”
       (マタイによる福音書第28章19-20節)。

これはおそらく新約聖書では二番目によく知られた節でしょう。 よく知られている面では、ヨハネの福音書第3章16節のみがこの節をしのぐでしょう。 通常、私達はそれは宣教師へのテキストのように思っています。 実際、それは布教のための使命ですが、それ以上のものでもあります。 それは各ローカルの教会にとっての中心となる主題であるべきなのです。 それは教会の会衆として、私達が守らなければならない幾つかの要素が含まれています。 実際、それは私達の教会の本来の目的を与えています。 

Ⅰ. 最初に、私達の教会の目標は全ての国民を教える事である。

“それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として・・・” (マタイによる福音書第28章19節)。

これは文字どうり“すべての国民を弟子として”と言う意味です。 私達は国際的な聴取者に向けインターネットで7ヶ国語にわたり、教会での説教を広める事によって、それを行っています。 説教はウェブサイトを通じて毎週日曜日に、中国語、インドネシア語、日本語、韓国語、スペイン語、アラブ語で載せられています。 事実、世界中の何千人もの牧師達が毎週これらの説教を読み収得しています。 私達の説教は数え切れないほどの世界中の牧師達を喜ばし、また助けとなっている事が彼らからの感想にみえます。 はるかに遠く、イラン、イラク、エジプト、マレーシア、シンガポール、インドネシア、中国、台湾、日本、ペルー、グアテマラ、メキシコ、韓国、アフリカ諸国、イギリス、オーストラリア、カナダ、多くのポリネシア諸島、イスラエル、そして、その他の多くの国々の、しばしばそこではあまり信頼の出来る説教の資料となるものが乏しい所では、何千人もの人達がこれらの説教を毎週読んでいます。 このように私達は伝道的な説教を全世界に広めています。 数ヶ月の間に、他の何ヶ国語かを加える計画をたてています。 数年後には、20ヶ国語以上の言語で私達の説教をウェブサイトに載せられる事を望んでいます。 インターネットは世界中の数千人の人達に、私達の説教が読めることを可能にしています。 私は、私が死ぬまでにこの教会がかなり多くの言語で福音のメッセージを載せるのを見れるように望んでいます。 これは、私達のテキストで語られているこの偉大な使命を、私達が果たす最初の方法です。  私達は、英語、スペイン語、そして中国語と言った国際的な言語で世界の国民に通じています。 ドイツ、フランス、そしてその他のヨーロッパの国々では、何百人もの人達がすでに英語で説教を読んでいます。 また数年ヶ後には、彼らの言語で説教を加えていく事を私達は望んでいます。 スペイン語もまた私達がスペイン、メキシコ、中南米そして他のラテン諸国へ達しているもう一つの国際的な言葉です。 中国語は世界中を通して話されており、今、私が話した他の国の言葉と同様に、私達はこの大変重要な言葉を通して多くの国々に住む中国人に達しています。 出来るだけ早く、私達は幾つかのインドシナ諸国の言語を加え、今現在リバイバルの起こっている東南アジアに住む人達に達したいと望んでいます。 私達は彼らの言語でもって伝道的な説教を広める事によって、世界中の牧師や教会の励みとなり役立つ事を望んでいます。

“それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として” (マタイによる福音書第28章19節)。

現在、私達はウェブサイトで充実した、キリストを中心とした伝道的な説教を広める事によって、事実、その偉大な使命の一部を果たしています。 そういう事を私達は今行っているのです! 先に私が言ったように、私達の説教はすでに日本語、中国語、韓国語、インドネシア語、スペイン語、アラブ語、そして英語で、毎週インターネットを通じて広がっています。 しかし、これはほんの始まりです! レーガン大統領がよく言ったように、“まだ始まったばかりである!”

Ⅱ. 次に、ここロスアンゼルスでの私達の教会の目的。

このテキストの二番目の部分を見てください。

“あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ” (マタイによる福音書第28章20節)。

かって、おそらく超カルバン派により影響された人を私は知っていました。 彼はその偉大な使命は、十二弟子だけに対しての事であって、今日のクリスチャンに対してではないと言っていました。 彼はキリストの時代の弟子達だけが伝道を彼らの人生の中心なる目的とするように命じられたと教えました。 なんという誤りでしょうか! 

ジョン・ライス博士(Dr. John R. Rice)は、このテキストについてその人の誤った解釈を正している注解を書いています。 ライス博士はこのように述べています、

クリスチャンにとっての義務に変わりはない。 全ての改心者は、“あな方に命じておいたいっさいのことを守るように”[第20節]教えられていることに注意するよう、それは イエスが弟子達に守るように与えた使命である。 その同じ使命は全ての新しい改心者に守られるべきであり、教えられるべきである(John R. Rice, D.D., Matthew: the King of the Jews, Sword of the Lord Publishers, 1980 reprint, p. 502)。

私達の教会の人達は、正にキリストが弟子達に教えた事を教えられるべきです-彼ら自身で出て行き弟子とするように。 弟子達は他の弟子をつくるようキリストは言われました。 そして、彼らは正にキリストが彼らに教えられたように新しい弟子達に教えました-伝道をし、彼ら自身で新しい弟子達を作るように。

“あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ” (マタイによる福音書第28章20節)。

最初の弟子達は伝道をするように教えられました。 それはより多くの弟子達をつくると言う事です。 そしてこれらの新しい弟子達は、キリストが十二使徒に命じた“いっさいのことを守るように”と教えられました-彼らは、他のことと同様、彼ら自身で新しい弟子を作り、彼らがキリストに教えられたように、その弟子達にも伝道をするように教えるべきです。 何百年をも超えて、断ち切れる事のないこのような鎖があります。 あるクリスチャンのグループが彼らが教えられたのと同じ事を次のグループに教えます-彼ら自身で“すべての国民を弟子”とします。 そういう事をライス博士は言っています。 そして、彼は完全に正しかったのです。 キリストが十二使徒に教えられた“いっさいのことを守るように”教えよ、と一つの世代が次の世代へと伝えていくこの方法は終わることがありません。 この世の最後まで、クリスチャンは新しい改心者に伝道をするよう教えるべきです。 キリストが十二使徒に教えられたように、私達は同じことをするように次の若いクリスチャン達のグループに教えるべきです。    

“あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ”

これは、この失われ死にかけている世の中に伝道をすることのすべての重要な任務に関して語っています。 それゆえ、その偉大な使命は今日の私達に対する使命でもあるのです。 なぜなら、すべての後から続く世代に教えるようにとのことは、主であるイエス・キリスト御自身による命令だからです!

その偉大なる使命は、今日の私達に対する使命でもあることのもう一つの証明が私達のテキストにあります。 第20節の最後で、イエスはこう語られました、

“見よ、わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいるのである”(マタイによる福音書第28章20節)。

キリストは、伝道をし弟子達をつくる者達と共に“世の終わりまで”いることを約束されました。 

そうです。 超カルバン派達は間違えています。 私達はスポルジョンを支持します。 その偉大なる使命は、私達の時代を含め、世代を超えて、全ての血によって償われた神の子のためにあるのです。 キリストは、伝道をし弟子達をつくる者達と共に“世の終わりまで”いることを約束されました。 これ以上明白に説明出来るでしょうか? 私は聖書の中にこの言葉以上に明らかにされる何物も知り得ません!

ですから、ここロスアンゼルスで、私達が通りや学校などで伝道に出て行く時ごとに、私達はキリストの命令に従っているのです! 私達はキリストに従って伝道に出て行きます! あなた方がマタイによる福音書第28章19-20節で読んだことを誰にも変えさせてはなりません! 誰にも当惑させられてはなりません! 私達の主イエス・キリストの言葉に従い、毎週伝道に出て行きなさい。 それをしなさい!それをしなさい! それをしなさい! この暗くまた邪悪な街の中心街で、この教会を福音の真実なる灯台としなさい!

私達の当面の目標は、この教会に100人の若い人達を加える事です。 近い将来この目標に達する事が出来ると私は信じます! 私はそれを信じます、なぜなら神が私達にそうする事を望んでおられるからです! ここに当面の目標に達する為に私達が行わなければならない事柄を述べます。

最初に、私は福音を説教する事を続けなければなりません。 福音を常に説教しない限り、100人の若い人達を教会に加える事は出来ません。 ですから私達は使徒パウロと共にこう言います、

“なぜなら、わたしはイエス・キリスト、しかも十字架につけられたキリスト以外のことは、あなたがたの間では何も知るまいと、決心したからである”(コリント人への第一の手紙第2章2節)。

“十字架につけられたキリスト”のメッセージを聞くことなしに、誰一人として私達の教会の扉を通って行かせてはなりません。 若い人達はキリストの福音を聞く事が必要です。 イエス・キリストは神の唯一の御子であり、三位一体の二位の方であることを彼らは聞くことが必要です。 彼らはイエス・キリストが彼らの罪を贖う為に十字架の上で死なれた事を聞く必要があります。 彼らはイエス・キリストが死から身体ごと甦られた事を聞く必要があります。 彼らは今日、キリストが生きておられ天の神の右座におられる事を聞く必要があります。 彼らはイエス・キリストが彼らの罪を許し、彼の正義を彼らに覆う事が出来る事を聞く必要があります。 彼らはイエスに来る事によって生まれ変わる事が出来る事を聞く必要があります。 そして、それが―土曜日の晩、日曜日の朝、そして日曜日の晩の私達の全ての―メッセージの主題なのです。   

“主イエスを信じなさい。 そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます”(使徒行伝第16章31節)。

私達の目標に達するには、それが全ての説教の主題でなければなりません!

次に、100人の若者達を私達の教会に加えるには、まだ改心していないあなた方一人一人が“狭い戸口からはいるように努め”(ルカによる福音書13章24節)なければなりません。 生み出す者のようにしなさい。 あなた方が改心していない状態でいるならば、あなた方は私達の目標に達する事を助ける事はまず出来ません。 ですから、今夜ここにいる全ての改心していない若い人達に、自分達の改心を深刻に重んじるように私はお願いするのです。 そのことを絶えず考えなさい。 そのことを毎日神に祈りなさい。 キリスト・イエスを通して、あなたが改心する恵みを神にお願いしなさい。 それをしなさい! それをしなさい! それをしなさい!

三番目に、すべての私達は、伝道のことを絶えず考えなければなりません。 自分の伝道をしなさい。 名前と電話番号をもらい、それをフォローアップしなさい。 日々、大学や仕事の終わりに、伝道をしなさい。 それをしなさい! それをしなさい! それをしなさい!

最後に、私達は、この教会を訪れるすべての新しい人達を特別なゲストとして迎えなければなりません。 すでにいる仲間と時間をつぶしてはいけません。 すべてのゲストが、暖かく迎えられていると思うように努めなさい。 数回訪れた新しい人達が、教会で自分の家にいるよう感じるように、やさしく迎えなさい。 それをしなさい! それをしなさい! それをしなさい!

私達一人一人が、最善を尽くし、全力をかけて、この教会が失われた孤独な若者達にとって第二の家庭となるようにしようではないですか。 それをしなさい! それをしなさい! それをしなさい!

もし私達が簡単なこれらのことを、こころをこめ神の助けと恵みとで行うならば、ここロスアンゼルスの中市街で、私達はその偉大なる使命を果たすことができるのです! どうぞ、各人が自分の与えられた使命を果たすことができますように、神に祈ります。 アーメン。

起立をして第8番目の賛美歌を歌ってください。 その歌詞を考えながら、力をこめて歌いなさい!

それ! 我はこの羊飼いの声を聞く
   暗い荒涼とした荒野から
羊飼いの囲いから遠くかなたへ
   いなくなった羊への呼びかけ
彼らを中に入れよ、彼らを中に入れよ、
   彼らを罪の地から中に入れよ;
彼らを中に入れよ、彼らを中に入れよ、
彷徨える者達をイエスに。

この羊飼いと共に行き助けるものは誰か、
   彷徨える羊を見つけるため、その方を助ける者は誰か?
失われた羊を厳しい寒さから守るその囲いに
   誰が連れてくるか?
彼らを中に入れよ、彼らを中に入れよ、
   彼らを罪の地から中に入れよ;
彼らを中に入れよ、彼らを中に入れよ、
   彷徨える者達をイエスに。

荒野で羊の泣く声を聞く、
   原野の高く聳え立つ山々で;
それ! 主はこれをあなたに語りかける、
   “出て行き、わたしの羊をどこからでも見つけよ”
彼らを中に入れよ、彼らを中に入れよ、
   彼らを罪の地から中に入れよ;
彼らを中に入れよ、彼らを中に入れよ、
   彷徨える者達をイエスに。
(“Bring Them In” by Alexcenah Thomas, 19th century).

(説教終了)
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クレイトン L. チャン医師による説教前の聖書の朗読:
ルカによる福音書第8章11-15節。
ベンジャミン キンケイド グリフィス氏による説教前の独唱:
“Rise Up, O Men of God” (by William P. Merrill, 1867-1954).

要 綱

我々の当面の目標

R. L. ハイマース, Jr. 神学博士 著

“それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。 見よ、わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいるのである”
         (マタイによる福音書第28章19-20節)。

I.   最初に、私達の教会の目標は全ての国民を教える事である。
 マタイによる福音書第28章19節。

II.  次に、ここロスアンゼルスでの私達の教会の目的。
マタイによる福音書第28章20節;コリント人への第一の手紙第2章2節;  使徒行伝第16章31節;ルカによる福音書第13章24節。